コミュニケーションに困る

東京に来て、約1ヶ月が経ちました。

職を探したり、家を探したり、日雇いのバイトをしたり、シェアハウスに住んだり、

買い物をしたり、道を聞いたり、電車に乗ったり、その辺をぶらぶらしたりする中で、

刹那的に人と接触する機会が多くなりました。




たいてい、困ります。

相手が何を言っているのか聞き取れなくて。

いや、正確に言うと、その発する言葉の背景が読み取れなくて。

なぜその人はその言葉を私に向けて発したのか、意味が汲めないのです。

中国語的に言うと、「听得懂,但是听得不明白」状態です。

私のコミュニケーション力不足なのか、

私はいわゆるKYなのか、考えます。




考え込んで、結果、困ります。

どう返答したらいいのか。

返答までの時間は限られているから焦ります。

でも、間に合わない。

結局口から滑り出る言葉は曖昧で不確かなものでしかない。

言っている自分が気分が悪い。




相手は怪訝そうな顔をしたり不満そうな顔をします。

顔が「そんな答えは求めていない」と言っています。




たぶん、彼らと私の背景はかなり距離ができてしまっている。

私のなかの文化比率がおかしなことになっている。

4年前、私は日本にいたときどうやって日本人と接していたのか、ほぼ、忘れました。

中国にいた日本人で言葉の背景が読めない言葉を発する人はたぶんいなかった。

いたかもしれないが、少なかった。

でもなぜか今の文化比率のほうが心地よいので、たぶん思い出せません。




これからの社会人生活、少し不安です。