2008-01-01から1年間の記事一覧

よくころび、ずっところぶ。

家の近くに、相田みつをギャラリーがあります。そこで見つけた、今お気に入りの詩。壁に貼って、勇気をもらっています。 『受身』 柔道の 基本は受身受身とは ころぶ練習 まける練習人の前にぶざまに 恥をさらす稽古受身が身につけば達人まけることの尊さが …

コミュニケーションに困る

東京に来て、約1ヶ月が経ちました。職を探したり、家を探したり、日雇いのバイトをしたり、シェアハウスに住んだり、買い物をしたり、道を聞いたり、電車に乗ったり、その辺をぶらぶらしたりする中で、刹那的に人と接触する機会が多くなりました。 たいてい…

日雇い労働を通して「労働」を考える

「日雇い派遣労働」というものを、生まれて初めて体験しました。服飾関係の棚卸し作業1日、お菓子の箱詰め作業1日、計2種類2日です。ほかに試食販売の仕事もしましたが、これは置いときます。 日雇い労働を含め、派遣とか、非正規社員というのは、今日、…

『若きサムライのために』

三島由紀夫、切腹した小説家。 私の中では、現代社会でありえない存在という認識。でも、風評しか知らなくて実際読んだことはなかった。実際手にとって読んでみました。エッセイ『若きサムライのために』。読んでみたら、普通にすんなり受け止められ、むしろ…

東京の青空

東京の青空。4年ぶりに日本で暮らしています。空が青い。太陽がまぶしい。ご飯がおいしい。 当たり前に存在するものは、当たり前ではない。可能性や未来ではなく、今そこを生きる。私の行動様式が、文化そのもの。 味気ない世界が、単調な毎日が、豊潤な世界…

上海という新世界

ここ最近、ほとんど会社に缶詰状態です。 寝るか、仕事をしているか。忙しい。日本のインターネットサイトで、西安や黒龍江省で反西欧デモが起きていることを知りました。 北京オリンピックの開会式に出席しないことを表明している国が増えていることも。中…

日本っぽい

デザイナーになってもうすぐ2年になる。デザインの教育も受けず、そういう関係の仕事もしたことがなく、 上海で初めてデザインの仕事を始めたので、 とにかくすべてが見よう見真似だった。日本語雑誌を作っているので、とりあえず「日本っぽい」デザインを真…

わびしさ

ピアノを開ける。 何の気はなしに「ミ」と「ソ」を押す。寂しさと切なさの中間、わびしさが広がる。 「ド」と「ミ」でも、「レ」と「ファ」でもいけない。 「ミ」と「ソ」が一番わびしいと思う。 なぜかこの音を聞いたとき、ふと、交差点を思い出した。ほと…

ステーキの結果

一年ぶりぐらいにステーキを食べていたときのことです。それはもう冷めていたけれど、口にしたらとけていくような柔らかさ、噛めば噛むほど肉汁のうまみが口中にあふれる、何年ぶりにこんなふまいものを食ったんだというぐらい、無心にガツガツ食べていまし…

政変

会社で政変があった。10年近く会社のトップに君臨していた2人が、新しくできる子会社に異動になった。1人はグループ会社の取締役にも名前を連ねていた。でも、新しい子会社では、何をやるのかまだ何も決まっていない。実質上、更迭と見られる。 今、遠藤周作…

日本のワーキングプア、上海の富裕層

月給、10万円弱。家賃、3万円強。年金や税金は支払い義務がないので、私の可処分所得は6万円強。日本にいたら、たぶんワーキングプア。働けども働けどもお金はたまらない。生きるだけで精一杯。ところが、中国にいると、このレベルで富裕層だ。上海だと、中…

日向の匂い

北風と太陽の話をご存知だろうか?北風と太陽が、どちらが旅人の服をはがせられるか、競争する話。 北風がいくら強く吹いても、旅人は服をしっかり握って固く締める。 代わりに太陽がじっとぽかぽか旅人を照らすと、かれは暑くて服を脱ぎ始める。 私は、この…