ステーキの結果
一年ぶりぐらいにステーキを食べていたときのことです。
それはもう冷めていたけれど、口にしたらとけていくような柔らかさ、
噛めば噛むほど肉汁のうまみが口中にあふれる、
何年ぶりにこんなふまいものを食ったんだというぐらい、
無心にガツガツ食べていました。
ふと、口の中に硬いものを感じました。
骨かな?と思ってぺっと吐き出すと、
小さな白い破片で下が少し黒くなっていました。
ん?歯が何かおかしい。
あわてて鏡を手に取ると、奥歯に黒くぽっかりと大きな穴が。
その白い破片は、奥歯の欠けたものだったようです。
自分に虫歯ができているなんて、まさか、思いも寄らないことでした。
虫歯があると疑うほど、歯が痛かったことなんて、中国に来てから一度もなかったはずなのに。
病巣というものは中からじわじわ蝕んで一気に本体をぼろっと崩す、恐ろしい存在なのだと、
小さく欠けた歯の破片を見て思いました。
そして1つの銀歯が2万円ちかくする。保険持ってないから仕方ない。